機のいろいろ

2020年07月15日

西陣織についてのブログ、滞っておりました。

自粛期間があけて、6月に入ると催事が動きはじめて、諸々「作ってほしい」とお声かけいただけるようになったので、実務で手が取られてしまっていました。ありがたいことです。


さて今回は、様々な種類の西陣織のそれぞれの素材を織り分けるために必要な、機の種類についてなど。

西陣織と一口で言っても、布幅がひろく袈裟や能装束や袋物などに使用される「金襴」を織る機、着物の生地を織るための着尺の機、帯を織るための機、ネクタイ地を織るための機。

などなど、様々に分類されます。

まず大きく二つに分類できるのは、「手機」か「力織機」であるかということ。

手機とは、文字通り手を使って緯糸(よこいと)を経糸(たていと)に通し、筬(おさ)を手元に引き込みながら、一越ひとこし織っていく機のこと。

もう一方の力織機とは、電気の動力を使って緯糸を通し、筬を打ち込んでいく機のことです。


西陣織の機の種類はいくつかあって、綴機 ジャカード織機を使用する手織りつづれ、紋つづれ、